臨済宗の葬儀に参列する機会があるという人は、あらかじめしっかりと特徴などを知っておくと良いのではないでしょうか。まず、この宗派のお葬式の特徴として、亡くなった故人は仏の弟子になって修行の道を進み、自分自身の仏性に目覚めるための儀式という意味を持っているということを、頭に入れておきましょう。
臨済宗で言うところの仏性というのは、言葉での理解を超越したことを理解することが出来る力のことを指します。この宗派のお葬式では、故人が仏の弟子になるための儀式である授戒の儀式というものと、仏性に目覚めて仏の世界に行くための引導の儀式という、ふたつの儀式が中心となって進んでいくのが大きな特徴です。
引導の儀式では導師が叫ぶので、初めて見る人はびっくりしてしまうかもしれませんが、これは故人が現世に対して持っている未練をすべて取り除いて、仏の世界に向かわせるという意味があるということを覚えておきましょう。
他にも引導の儀式においては松明に見立てた棒を投げます。これは未練を除いて煩悩を焼き、さらに悪霊を追い払うためのものだと言われているそうです。このようにして、さまざまな特徴があるお葬式だということを覚えておきましょう。